「どうしていつも簡単に抜かれちゃうんだろう…」
「試合中、相手にすぐ点を取られちゃう…」。
バスケットボールを始めたばかりの初心者や、これからもっと上手になりたい中学生の皆さん、そしてお子さんの成長を応援する保護者の方々、ディフェンスについてこんなお悩みを抱えていませんか?
実は、バスケのディフェンスは、攻撃と同じくらい、いやそれ以上に試合の流れを大きく左右する大切なスキルなんです。ディフェンスが上達すれば、相手の攻撃を止められるようになり、チームへの貢献度がグッと高まります。そうなれば、バスケがもっともっと楽しくなりますよね!
この記事では、バスケ初心者さんや独学バスケプレイヤーさんが、ディフェンスを効果的に上達させるために「まずやるべきこと」を3つのポイントに絞ってご紹介します。正しい姿勢やフットワーク、そして実践的な状況判断のコツを知ることで、きっと自信を持ってコートに立てるようになりますよ。
なぜディフェンスが重要なのか?初心者こそ知るべき理由
バスケットボールを始めたばかりの頃は、どうしてもシュートやドリブルといったオフェンスの練習に目が行きがちですよね。でも、実はディフェンスこそ、試合で活躍し、チームに貢献するために欠かせないスキルなんです。
ディフェンスはチームの勝利に不可欠な要素
ディフェンスはチームの勝利に直接結びつく、最も重要な要素の一つです。なぜなら、どれだけ得点を重ねても、相手に簡単に得点されてしまっては勝利には繋がりません。
バスケットボールは、相手より多く得点を取れば勝てるスポーツです。しかし、それ以上に「相手に得点させない」ことも同じくらい大切なんです。
NBAのレジェンドであるマイケル・ジョーダンも、「オフェンスで試合に勝つが、ディフェンスで優勝する」という言葉を残しています。これは、個人の得点力ももちろん重要ですが、チーム全体でディフェンスをすることこそが、本当に強いチームを作るということを示しています。

引用:DUNKSHOOT “ジョーダンズ・ブルズ”の強さはディフェンスにあり!「彼らはスイッチングを先取りしていた」と名HCが明かす
2024-25シーズンのNBAチャンピオンであるオクラホマシティ・サンダーは、チーム全体でディフェンスからボールを奪い、速攻を狙って簡単に得点を取りに行くチームです。
チームとしても平均スティール数がリーグ1位(30チーム中)、平均ブロック数がリーグ2位とディフェンスにおける主要スキルでトップクラスの実力を発揮しています。
個人のディフェンススキルが高ければ、1対1を守ることができ、それがチームの勝利に直結していることを証明してくれています。

引用:The Sporting News なぜサンダーのディフェンスはビル・ラッセル率いるセルティックス以来最強なのか?
「ディフェンスが苦手で、チームに貢献できていない気がする…」そんな風に感じている人もいるかもしれません。
でも大丈夫です。ディフェンスは、才能や身体能力だけで決まるものではありません。正しい知識と練習を積み重ねれば、誰でも必ず上達できるんです。
ディフェンスができるようになれば、チームメイトからも頼りにされ、「もっとバスケが楽しい!」と感じる瞬間が増えるはずですよ。
ディフェンス上達で得られる自信とバスケの楽しさ
「ディフェンスが苦手だから、試合に出るのが少し怖い…」
「練習しても、いつも簡単に抜かれちゃうからつまらない…」
もしあなたが今、こんな悩みを抱えているなら、ディフェンスの基本を学ぶことでその悩みは解決できます!
ディフェンスが上達すると、まず自信がつきます。今まで抜かれてばかりだった相手のドリブルを止められたり、シュートをしっかりと止めに行くと、「自分はチームの役に立っている!」という実感が湧いてきますよね。その小さな成功体験が、バスケへのモチベーションをどんどん高めてくれます。
さらに、ディフェンスはただ相手を止めるだけではありません。良いディフェンスは、速攻(カウンターアタック)のチャンスを生み出します。相手のミスを誘ってボールを奪い、そのまま素早く攻撃に繋げる。こんなプレーができるようになったら、バスケの楽しさは倍増しますよ!
バスケ初心者にとって、ディフェンスの基礎を学ぶことは、バスケを深く理解し、もっと楽しむための第一歩なんです。決して地味なことではありません。
ディフェンスができる選手は、試合の流れを読み、味方を助け、そしてチームに勝利をもたらす、かけがえのない存在になれるんです。
バスケ初心者がまずやるべきディフェンス基礎練習3選
さあ、ここからは実際に「じゃあ、何をすればいいの?」という疑問にお答えしていきます!バスケ初心者さんや中学生の皆さんが、今日からすぐに始められるディフェンスの基礎練習を3つご紹介しますね。
これらをしっかりマスターすれば、きっとディフェンスの土台がとしっかりと身に付くはずです。
①正しいディフェンス姿勢の習得:準備とバランス
結論として、ディフェンスの基本は「正しい姿勢」です。この姿勢ができていないと、どんなに素早く動こうとしても、バランスを崩してしまったり、力負けしてしまったり、相手に簡単に振り切られてしまったりします。
正しいディフェンス姿勢は、常に次の動きに素早く反応できる準備体勢のことなんです。
<ディフェンスの基本姿勢>

引用:kens5 SPURS GAMEDAY: Silver and Black return to action against Clippers in L.A.より
①両足を肩幅より少し広めに開き、膝を軽く曲げる
②お尻を少し後ろに突き出すようなイメージで、重心を低く保つ
③背筋は伸ばし、目線は相手の胸あたりを見る
④手は相手の動きに反応できるよう、広げて準備しておきましょう。
この姿勢をキープすることで、前後左右、どの方向にも素早く動けるバランスが保てます。
実践内容:壁ドンディフェンス
体育館の壁や家の壁を使って、この姿勢をキープする練習をしてみましょう。
壁に背中を預けるようにして、スクワットの姿勢を保ちます。この姿勢で30秒から1分間キープするのを繰り返します。慣れてきたら、壁から少し離れて、誰かに軽く押してもらってもバランスが崩れないか試してみると良いでしょう。
- 実践イメージ:いつでも飛び出せるような、重心の低い構え。
- 場面:1on1のボールマンディフェンスや、リバウンドの際のボックスアウトなど、あらゆるディフェンス局面の基礎となります。
- 使用道具:特になし。体育館の壁や、自宅の壁でもOK。
- 対象年齢:小学生、中学生、高校生、一般の独学バスケプレイヤーまで、全てのレベルの人が対象です。
この姿勢を身体で覚えることで、体幹も自然と鍛えられ、相手との接触にも負けない強さが身につきますよ。悪い姿勢が原因で抜かれてしまうという悩みは、この基本姿勢をマスターすることで劇的に改善されます。
②フットワークの基本:スライドステップとクロスステップ
次に、ディフェンスの動きの要となるフットワークです。相手の動きに合わせて素早く移動するためには、スライドステップとクロスステップという2つの基本的な足の運び方をマスターすることが不可欠です。
スライドステップ:相手の横移動に合わせて、足をクロスさせずに横へ移動するステップです。
これは、主にボールマンディフェンスで相手に並行して動く際に使います。足を「寄せ足」で動かすイメージで、常に肩幅より広いスタンスを保ちながら移動します。
【メリット】
体をスライドさせるように動かすため、相手がぶつかってきても体勢が崩れにくいため、強度の高いディフェンスをすることができる
【デメリット】
スピードのある相手に対して体を当てて抑えられないと、そのまま抜かれてしまうことが多い
クロスステップ:相手が急な方向転換をしたり、速いスピードで移動したりする際に、片足をもう片方の足の前に交差させて素早く追いかけるステップです。
これは、相手が大きく動いたときに距離を詰めたり、スクリーンを回避したりする際に役立ちます。
【メリット】
スピードに乗った相手についていくことができ、並走した状態でディフェンスをすることができる
【デメリット】
スピードに乗っている分、急な方向転換やドリブルストップで大きく揺さぶられてしまう
実践内容:ディフェンスシャッフル(スライド)とクロスステップドリル
コートのサイドラインに沿って、ディフェンス姿勢を保ちながらスライドステップで横移動する練習を繰り返しましょう。
次に、コーチや保護者の方に手を叩いてもらったりして合図を出してもらい、合図がかかったら逆方向に素早くクロスステップで移動するドリルを行います。
もう一度合図がかかったら逆方向にスライドステップしましょう。
状況に合わせてスライドステップとクロスステップを使い分ける判断力を鍛え、ステップの使い分けをしっかりと体に染み込ませていきましょう!
- 実践イメージ:相手の動きに合わせて、しなやかに、しかし力強く移動する足さばき。
- 場面:1on1のボールマンディフェンス、パスコースを塞ぐパッシングレーンディフェンス、スクリーンを回避する時など。
- 使用道具:体育館のコート。マーカーコーンがあれば、より実践的なドリルが可能です。
- 対象年齢:小学生(低学年から)、中学生、高校生、一般。特にバスケ初心者は、まずここから始めるのがおすすめです。
- ドリル目安:一往復で1セットとして5セット行いましょう。個人の課題に応じて練習量を調整してみてください。

動き出しが遅い、相手についていけないという悩みは、この2つのフットワークを繰り返し練習することで解消されます。自主練でも簡単にできるので、毎日少しずつでも良いので取り入れてみてくださいね。
③ボールマンディフェンスの基本:距離感とプレッシャー
最後に、実際にボールを持っている相手に対してどう守るかという、ボールマンディフェンスの基本です。ここでは、「距離感」と「プレッシャー」という2つの要素が重要になります。
結論から言うと、相手との適切な距離を保ち、常にプレッシャーをかけ続けることが、ボールマンディフェンスの肝です。
相手に自由にプレーさせないように、常にプレッシャーをかけることで、相手のパスやドリブル、シュートのミスを誘うことができます。
相手との距離は「腕一本分(ワンアーム)」が目安と言われます。近すぎるとすぐに抜き去られ、遠すぎると自由にシュートを打たれてしまいます。
常にこの適切な距離感を保ちながら、相手のドリブルを警戒し、シュートを打たれないように手を上げてプレッシャーをかけ続けましょう。

引用:NBA.com Luguentz Dort Oklahoma City Thunder | #5 | Guard
実践内容:1on1ボールマンディフェンス練習
まずは、フットワークの練習で慣れたら、実際にボールを持った相手に対してディフェンスをする練習をしてみましょう。最初は、相手にドリブルやシュートをさせないことを意識するだけでも大丈夫です。
- 実践イメージ:常に相手の目を見て、次にどんな動きをするかを予測しながら、一歩も引かない強い気持ちで守る。
- 場面:試合中の1on1の状況。
- 使用道具:バスケットボール、コーン(相手の動きを限定するため)
- 対象年齢:中学生、高校生、一般。小学生でも、基礎が身についてきたら挑戦してみましょう。
- 信頼できる情報源の提示:プロバスケットボール選手のディフェンス動画などを参考に、相手との距離感や手の使い方を学ぶと良いでしょう。「NBA ディフェンス 基礎」などで検索すると、参考になる動画が見つかります。
「ボールマンに対してどう守ればいいか分からない…」という悩みは、実際に相手と対峙することでしか得られない感覚を掴むことで解消されます。最初はうまくいかなくても、何度も挑戦することが大切です。
ディフェンス上達の近道!練習の質を高めるコツ
バスケのディフェンスは、ただ量をこなすだけでなく、いかに質の高い練習をするかが上達の鍵を握ります。ここでは、あなたの自主練やチーム練習の質をグッと高めるためのコツを3つご紹介します。
反復練習の重要性:身体で覚えるディフェンス
結論として、ディフェンスの技術は「反復練習」を通して身体に染み込ませることが最も重要です。頭で理解するだけでなく、無意識のうちに正しい動きができるようになるまで繰り返しましょう。
なぜなら、試合中は一瞬の判断と反応が求められます。その瞬間に「どう動けばいいんだっけ?」と考えている暇はありません。まるで呼吸をするように、自然と身体が動くようになるまで練習することが、ディフェンス上達には欠かせないんです。例えば、先ほどご紹介した正しいディフェンス姿勢やフットワークは、毎日少しずつでも良いので、繰り返し行うことで「癖」になります。
実践内容:基礎練習のルーティン化
例朝起きてから5分間、ディフェンス姿勢を保ちながらスライドステップをする、寝る前に壁ドンディフェンスを3セット行うなど、日常生活の中にディフェンスの基礎練習を組み込んでみましょう。
特に中学生や小学生は、身体が柔らかく吸収力も高いため、今から正しい動きを身体に覚え込ませることが将来に繋がります。
- 実践イメージ:まるで自分の影が動いているかのように、スムーズでブレのない動き。
- 読者の行動支援:毎日続けるための小さな目標を設定する(例:「今日はスライドステップを10往復!」)。練習記録をつけるのもモチベーション維持に繋がります。
- 読者の悩み解決:練習しても効果が出ないと感じる悩みを、反復練習の重要性を理解することで解消。
実践形式の練習を取り入れる:1on1など対人を想定したドリル
結論として、実践形式の練習は、ディフェンスを「使えるスキル」にするために不可欠です。基礎練習で身につけた技術を、実際の試合に近い状況で試すことで、応用力が身につきます。
なぜなら、いくら単独で姿勢やフットワークの練習をしても、相手がいる状況では様々な予測不能な動きに対応しなければならないからです。相手との駆け引き、ボールマンの動き、味方との連携など、試合で起こる様々な状況を想定してディフェンスを練習できます。
実践内容:相手を限定した1on1ディフェンス
例えば、「相手はドリブル突破のみ」や「相手はシュートのみ」など、攻撃側の選択肢を限定した1on1から始めてみましょう。
慣れてきたら、フリースローラインからスタートしてゴールまで守り切るなど、徐々に実践に近い状況を設定していきます。育成年代の選手にとって、この実践的な練習は判断力を養う上で非常に重要です。
- 実践イメージ:相手の動きを予測し、先回りしてコースを塞ぐディフェンス。
- 場面:練習試合や実戦形式のドリル全般。
- 使用道具:バスケットボール、相手プレイヤー。
- 読者の悩み解決:練習と試合のギャップを埋める方法を提示し、実戦で活かせないという悩みを解消。
以下の動画では1on1における駆け引きやディフェンスの本来の考え方など、技術面以外にも様々な要素について詳しく解説しています!
理解して実際に完璧にこなせるようになるまでには時間がかかるかと思いますが、何度も動画や記事を見直しながら実践と交互に繰り返し、理解を深めていきましょう!
引用:eHoops / イーフープス 1on1ディフェンスの基本より
バスケ経験者からのフィードバックを求める
結論として、上達への最も速い近道の一つは、経験者からの「フィードバック」を積極的に求めることです。
なぜなら、自分一人で練習していると、どうしても自分の癖やできていない点に気づきにくいからです。経験者、特にコーチや先輩、あるいはバスケ経験のある保護者の方に見てもらうことで、客観的な視点から具体的なアドバイスをもらうことができます。「もっと腰を落として」「足の踏み出しが逆だよ」など、自分では気づかない修正点が見つかることが多々あります。
実践内容:練習後の質問タイム
チーム練習の後や、バスケ教室に参加した際に、積極的にコーチや先輩に「今のディフェンス、どうでしたか?」「どこを改善したら良いですか?」と質問してみましょう。具体的にどのプレーがうまくいかなかったのか、どうすればよかったのかを聞くことで、次回の練習に活かすことができます。
- 実践イメージ:アドバイスを素直に受け入れ、改善点に真摯に取り組む姿勢。
- 読者の行動支援:質問する勇気を持つこと、フィードバックを求めることの重要性を伝える。
- 読者の悩み解決:自分では気づけない改善点を知りたいという悩みを解決し、効率的な上達を促す。
【まとめ】ディフェンス上達は継続と正しい指導から
今回の記事では、バスケットボールのディフェンス基礎について、バスケ初心者さんや中学生、そして保護者の皆さんに知ってほしい大切なポイントを解説しました。
ディフェンスは、ただ相手の邪魔をするだけでなく、チームの勝利に直接貢献し、バスケの楽しさを何倍にも広げてくれる非常に重要なスキルなんです。正しい姿勢、基本のフットワーク、そして適切な距離感とプレッシャーをかけることを意識して練習すれば、必ず上達します。
ディフェンスは、バスケットボールの試合においてもより重要性の高いスキルになります。
1対1で相手を抑えることができれば、得点をされることもありません。得点を取られないことは試合に勝利するために大切な要素になります!
まずは1対1で止めれるようになったら、ヘルプDFやより強固なDFをする方法を学んでいきましょう!
- バスケのディフェンスが苦手です。何から始めれば良いですか?
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まずは「正しいディフェンス姿勢」を習得することが重要です。両足を肩幅より少し広めに開き、膝を軽く曲げ、重心を低く保つ姿勢を意識しましょう。壁を使った「壁ドンディフェンス」などで練習できます。
- 相手の動きに素早くついていくにはどうすれば良いですか?
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「スライドステップ」と「クロスステップ」という2つの基本的なフットワークをマスターしましょう。スライドステップは横移動、クロスステップは急な方向転換やスピードのある相手に追いつく際に役立ちます。
- ボールを持っている相手にどう守れば良いか分かりません。
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相手との「距離感」と「プレッシャー」が重要です。目安は「腕一本分(ワンアーム)」の距離を保ち、常に手を上げてプレッシャーをかけ続けましょう。1on1の練習で実践的な感覚を掴むことが大切です。
- ディフェンス練習の効果を上げるにはどうすれば良いですか?
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「反復練習」で正しい動きを身体に染み込ませること、そして「実践形式の練習(1on1など)」で応用力を養うことが重要です。また、経験者からの「フィードバック」を積極的に求めることで、効率的に上達できます。