「試合中に体がブレてシュートが安定しない…」
「ディフェンスで相手に付いていけない…」「ドリブル中にバランスを崩しやすい…」
もし、あなたやお子さんがこんな悩みを抱えているなら、その原因はもしかしたら体幹にあるのかもしれません。バスケが上手な選手って、実はみんな体の軸がしっかりしているんです。体幹が安定すると、フットワークは驚くほど速く、正確になります。
この記事では、バスケのパフォーマンスを劇的に変える体幹トレーニングを7つご紹介しますね。どれも自宅で簡単にできるものばかりなので、小中学生のお子さんでも安心して始められますよ。今日から体幹を鍛えて、バスケをもっともっと楽しみましょう!
なぜバスケに体幹トレーニングが必要なのか?フットワークとパフォーマンスへの影響
体幹の安定がフットワークの速さと正確性を生む
「体幹ってよく聞くけど、バスケにどう関係あるの?」そう思われる方もいるかもしれませんね。実は、**体幹はバスケのあらゆる動きの「土台」**なんです。
考えてみてください。ドリブルで相手を抜き去るとき、素早く切り返すとき、ジャンプシュートを打つとき…これらの動きはすべて、体の中心である体幹が安定しているからこそ、スムーズにできるんです。体幹が不安定だと、体がグラグラしてしまい、せっかくの素晴らしい動きも台無しになってしまいます。
例えば、ディフェンスで相手の動きに付いていくには、素早い切り返しやストップが求められますよね。体幹がしっかりしていると、体の重心がブレにくくなり、方向転換のロスが減り、相手にぴったりとマークできるんです。また、シュートを打つときに体がブレてしまうと、ボールの軌道が安定せず、なかなかリングに届きません。体幹が安定することで、美しいフォームで力強くシュートを打てるようになり、得点力アップにも繋がりますよ。パスの正確性も、実は体幹の安定が大きく影響しているんです。
怪我予防にも直結!バスケにおける体幹の役割
体幹を鍛えるメリットは、パフォーマンス向上だけではありません。実は、怪我の予防にも大きく貢献してくれるんです。
バスケはジャンプや着地、急な方向転換が多いスポーツですよね。これらの動きは、膝や足首といった関節に大きな負担をかけます。体幹がしっかりしていると、ジャンプから着地する際の衝撃を体全体で吸収できるようになります。また、急な動きの際にも、体幹がコルセットのように体を支えてくれるため、特定の関節に負担が集中するのを防いでくれるんです。
特に、成長期の小中学生は体が未熟なため、無理な動きでスポーツ障害を起こしやすい時期でもあります。体幹を鍛えることは、将来にわたって長くバスケを楽しむための大切な投資なんです。怪我なく思い切りプレイするためにも、今日から体幹トレーニングを始めてみませんか?
自宅でできる!バスケのための体幹トレーニング7選
ここからは、いよいよ具体的な体幹トレーニングをご紹介します!どれも特別な道具は必要なく、自宅で手軽に実践できるものばかりです。ぜひ今日からチャレンジしてみてくださいね。
それぞれのトレーニングには、正しいフォームがとても大切です。もし可能であれば、鏡を見ながら、あるいは保護者の方がお子さんのフォームをチェックしてあげると良いでしょう。
①プランク(基本中の基本!全身の安定感アップ)

結論: プランクは、体幹全体を効率的に鍛える基本中の基本のトレーニングです。
理由: 体幹を一つの板のようにまっすぐ保つことで、腹筋や背筋だけでなく、体幹を支える深層部の筋肉をまんべんなく鍛えることができます。
実践内容
- うつ伏せになり、両肘を肩の真下について体を持ち上げます。
- つま先を立て、頭からかかとまでが一直線になるようにキープします。お尻が上がりすぎたり、腰が反ったりしないように注意しましょう。
- 息を止めずに、まずは20秒から始め、慣れてきたら30秒〜1分を目指しましょう。
- 実践イメージ: バスケのディフェンスで低い姿勢を維持するときや、ドリブル中に体を安定させたい場面で役立ちます。
- 使用道具: 特にありませんが、肘が痛い場合はヨガマットなどがあると快適です。
- 対象年齢: 小学生から大人まで、全ての方におすすめです。
②サイドプランク(ディフェンス力向上!左右のバランス強化)

結論: サイドプランクは、横方向の動きに重要な体幹の安定性を高めるトレーニングです。
理由: 片方の体側を支えることで、特に腹斜筋といった脇腹の筋肉を効果的に鍛え、左右のバランス感覚を養います。
実践内容
- 体を横向きにし、片肘を肩の真下について体を持ち上げます。
- 頭から足先までが一直線になるように意識し、もう片方の手は天井に向けて伸ばすか、腰に添えましょう。
- まずは片側20秒から始め、慣れてきたら30秒〜1分を目指し、反対側も同様に行います。
- 実践イメージ: ディフェンスで相手に横にスライドして付いていくときや、ドリブルでサイドステップを踏むときに役立ちます。
- 使用道具: 不要です。
- 対象年齢: 小学生(低学年のお子さんは短時間から)から大人まで。
③バードドッグ(体幹と四肢の連動性強化)

結論: バードドッグは、体幹を安定させながら手足の動きをコントロールする能力を養います。
理由: 体幹を固定しつつ、対角線上の手足を同時に動かすことで、バスケに必要な体の連動性やバランス感覚を鍛えられます。
実践内容
- 四つん這いになり、肩の真下に手、股関節の真下に膝がくるようにします。
- 背中が丸まったり反ったりしないように、腹筋に軽く力を入れ、体を安定させます。
- 右腕を前に、左足を後ろに、ゆっくりと地面と平行になるまで伸ばします。このとき、体が左右に傾かないように注意しましょう。
- ゆっくりと元の姿勢に戻し、反対側(左腕と右足)も同様に行います。左右それぞれ10回〜15回を目標にしましょう。 実践イメージ: ドリブルを突きながら走るときや、シュートを打つときにバランスを保ちたい場面で非常に効果的です。 使用道具: 不要です。 対象年齢: 小学生から大人まで。
④ヒップリフト(お尻と体幹の連動!ジャンプ力アップ)

結論: ヒップリフトは、お尻の筋肉(臀筋)と体幹の連動性を高め、ジャンプ力の向上や着地の安定性に繋がります。
理由: 臀筋はバスケのジャンプ動作において非常に重要な筋肉であり、体幹と連動させることで効率的な力の伝達が可能になります。
実践内容
- 仰向けに寝て、膝を立て、かかとをお尻に近づけます。両手は体の横に置きます。
- お尻の筋肉を意識しながら、ゆっくりとお尻を持ち上げ、肩から膝までが一直線になるようにします。お尻を高く上げすぎないように注意しましょう。
- ゆっくりと元の位置に戻します。これを10回〜15回繰り返しましょう。
- 実践イメージ: リバウンドでのジャンプ力アップ、シュートブロック時の高さ、そしてジャンプからの安定した着地に役立ちます。
- 使用道具: 不要です。
- 対象年齢: 小学生(特にジャンプ力をつけたい子)から大人まで。
⑤ロシアンツイスト(瞬発力とねじり動作の強化)

結論: ロシアンツイストは、バスケ特有の「ひねる」動作に必要な体幹の瞬発力と安定性を鍛えます。
理由: パスやシュート、ディフェンスでの体の向きの素早い変化など、バスケの動きには体幹の回旋運動が不可欠だからです。
実践内容
- 床に座り、膝を軽く曲げて足を床から少し浮かせます(難しい場合は床につけたままでもOK)。
- 上半身を少し後ろに傾け、腹筋に力を入れます。両手は胸の前で組むか、ボール(ペットボトルでも可)を持ちます。
- お腹を意識しながら、体を左右にひねり、持っているものを床にタッチするようにします。
- 左右で1回とし、10回〜20回を目安に行いましょう。
- 実践イメージ: 胸から出すパスの強さ、ステップを踏みながらのシュートの安定性、ディフェンスで相手の動きに合わせて素早く体を入れ替えるときに活きてきます。
- 使用道具: ボール(なくても可)。
- 対象年齢: 中学生から大人におすすめです。小学生は無理のない範囲で。
⑥デッドバグ(体幹固定と手足の独立動作)

結論: デッドバグは、体幹をしっかり固定したまま、手足を個別に動かす能力を養います。
理由: ドリブルやシュートなど、体幹を安定させながら手足を器用に使うバスケの動きに直結するトレーニングです。
実践内容
- 仰向けに寝て、膝を90度に曲げて足を浮かせ、腕を天井に向けて伸ばします。
- 腰が反らないように、お腹で床を押し付けるようなイメージで体幹を固定します。
- ゆっくりと右腕を頭の後ろに、左足を床すれすれまで伸ばします。このとき、腰が浮かないように注意しましょう。
- ゆっくりと元の位置に戻し、反対側(左腕と右足)も同様に行います。左右それぞれ10回〜15回を目標にしましょう。
- 実践イメージ: ドリブル中に視線を上げて周囲を見渡す、走りながら正確なパスを出すなど、複数の動作を同時に行う場面で役立ちます。
- 使用道具: 不要です。
- 対象年齢: 小学生から大人まで、全てのレベルの方におすすめです。
⑦フロッグジャンプ(実践的な爆発力と体幹連携)
引用:smartlogボディメイク フロッグジャンプの正しいやり方とは?筋トレ効果を高める回数&アプローチ方法より
結論: フロッグジャンプは、体幹と下半身の連動性を高め、バスケに必要な爆発的なフットワークとジャンプ力を養います。
理由: 実際のジャンプ動作に近い形で体幹と脚の筋肉を協調させることで、より実践的な動きの改善に繋がります。
実践内容
- 足を肩幅に開いてしゃがみ、両手を地面につけます(カエルのような姿勢)。
- お腹に力を入れ、背中をまっすぐ保ったまま、両足で力強く地面を蹴って真上にジャンプします。
- 着地は膝を柔らかく使って衝撃を吸収し、すぐに次のジャンプに移ります。
- まずは5回〜10回から始め、徐々に回数を増やしたり、連続して行ったりしてみましょう。
- 実践イメージ: リバウンドやルーズボールへの飛びつき、ディフェンスでの素早いクローズアウト、ドライブの加速など、バスケのあらゆる局面で役立つでしょう。
- 使用道具: 不要です。
- 対象年齢: 中学生から大人におすすめです。小学生は保護者の監督のもと、無理のない範囲で。
【まとめ】体幹トレーニングでバスケの未来を変えよう!継続と専門家の活用が鍵
今回の記事では、バスケのフットワークやパフォーマンスを向上させ、さらには怪我予防にも繋がる体幹トレーニングを7つご紹介しました。どれも自宅で簡単にできるものばかりでしたが、いかがでしたでしょうか?
バスケがもっと上手になりたい、試合で活躍したい、そんな目標を達成するためには、日々の「継続」が何よりも大切です。今日ご紹介したトレーニングを、ぜひ毎日の自主練に取り入れてみてくださいね。目標を具体的に設定したり、練習メニューを記録したりすると、モチベーションも維持しやすくなりますよ。
体幹を鍛えることは、バスケ選手としてのあなたの土台を強くすること。体幹が強くなれば、今までできなかったプレイができるようになったり、自信を持って試合に臨めるようになったりするはずです。
こういった基礎トレーニングが、バスケスキル全ての土台になるといっても過言ではありません!
ぜひ頑張ってトレーニングを続けてみてください!