【ディスクリプション】
「試合でシュートを決めたい」「もっと活躍したい」中級者必見!ジャンプシュートの基本フォームから、試合で必要なメンタル、状況判断、そして実践的なシューティングドリルまで徹底解説。シュート力を高め、試合で活躍するための理論がここに!
「試合に出てもっとシュートを決めたい!」
「試合に出てたくさん活躍したい!」
「かっこよくジャンプシュートを決めたい!」
このように感じている方も多いのではないでしょうか?
バスケットを始めて、練習を重ねるとみんな感じることだと思います。
バスケットボールは直径約45cmのリングの中にボールを入れて得点を競う繊細なスポーツ。いくらシュートを練習しても、試合に出ると様々な要因が重なり、普段通りにシュートが決められなくなります。
この記事では、ジャンプシュートに焦点を当てて「試合でシュートを決めるために何が必要?」「シュートは決まったシュートが全部良い訳じゃないの?」などの疑問について、それを解決するための「試合でシュートを決めるためのシューティングドリル」を紹介していきます!
<目次>
1 ここが大事!ジャンプシュートの基本フォーム!
・スタンス
・キャッチ
・ディップ
・ボールリフト
・リリース
・フォロースルー
2 試合でシュートを決めるために必要な要因とは?
・試合で効率よく得点する重要性
・試合でシュートを決めるために
3 試合でシュートを決め切るシューティングドリル!
・シューティングドリルの目的と効果
・ハンドチェックシューティング
・5スポットシューティング
・スタミナUPもできるシューティングドリル
4 まとめ
1 ここが大事!ジャンプシュートの基本!
シュートを決めるためには、まず基本フォームを固めることが大切です。これから紹介するポイントを意識して、フォームを身につけていきましょう!(各項目画像を挿入する)
スタンス
シュートを打つ時のスタンスは、足を肩幅くらい広げ、利き足を少し前に出します。
重心は母指球(親指の付け根のあたり)を意識して構えます。
膝は軽く曲げ、外に広がらないように、深く曲げすぎないようにリラックスした状態で構えます。
(内側に曲げる選手などもいるので、自分が1番リラックスできるフォームを探しましょう!)

写真:APnews Warriors star Klay Thompson set to return Sunday vs Cavsより
キャッチ
キャッチの際はシュートがすぐに打てる準備をしておきます。
ボールを迎えに行くようにキャッチし、両足ジャンプまたは片足ずつ着地し、しっかりとフォームを維持します。(ミート)
ミートをした後に利き手の肩、肘、膝、つま先のシューティングラインが一直線になるように構えます。
ディップ
ボールをミートをした際に一度ボールを下げる動作を「ディップ」と言います。下から上に持ち上げる力もボールに加えることでよりシュートの飛距離が伸びやすくなります。
持ち上げる際にボールに勢いをつけるため、下半身の力を体の連動を意識して伝えることが重要になります。
両手を振って上に飛び上がるイメージをするとしっかりとボールに力を伝えられます。
下げすぎるとシュートリリースまでの時間がかかってしまうため、自分の中で1番早く打てる最適なタイミングを見つける必要があります。
ディップに関しては、こちらの動画を見ていただくとより視覚的に理解しやすいと思いますので、合わせてご覧ください。
引用:ehoops(イーフープス)[NBAスキルコーチ直伝] シュートフォーム確立までの全て ディップ編
ボールリフト
下半身の力をしっかりとボールに伝えるイメージでボールを持ち上げながらジャンプし、自分が1番力を伝えやすい、1番打ちやすいタイミングでボールを放ちます。
ボールを持ち上げる際はシューティングラインを意識して、できるだけまっすぐに持ち上げます。

写真:NBA History X:@NBAHistory
シュートを打つ際の目線は、ボールを打った後にボールを見るタイプの人と、リングを見続けるタイプの人がいます。
※どちらが良い、悪いはないので自分の感覚で打ちやすい方で練習してください。
リリース
シュートをリリースする時は中指(もしくは人差し指と中指)を最後に離すことを意識してボールの中心より下側でボールとリングの最高到達点を目掛けて放つことを意識します。

写真:yahoo!finance How Stephen Curry became the best shooter in the NBAより
フォロースルー
シュートを打ったあとはリングに向けてフォロースルーを残します。
フォロースルーはシュートの方向を決めたり、細かなシュートの調整やシュートフォームを一定の形に安定させる役割があります。
フォロースルーをリングに向けてまっすぐ伸ばすことを意識することで、シュートの再現性がより安定します。

写真:mercurynews Warriors Report: Klay Thompson doesn’t believe he’s in a shooting slumpより
NBA選手でもフォロースルーを残さない選手はいますが、この記事では残すことを推奨しています。
まずはシュートの基本フォームが固まっているか確認しながら、できていない箇所があれば修正していき、できていたら次のステップへ進みましょう!
2 試合でシュートを決めるために必要な要因とは?
試合で効率よく得点する重要性
バスケットボールの試合において、様々なスキルがある中でもっとも重要なことは「得点を取ること」です。
そのためには、シュートを放った本数(アテンプト)とシュートを決めた本数(メイド)が重要になってきます。
例)2点のシュートを20本放って5本決めた選手と10本放って5本決めた選手。
同じ10得点でも、前者は25%の確率でシュートを決め、後者は50%の確率でシュートを決めた。
攻撃回数が同じだとすると、前者の方が失敗した攻撃の回数が多いので後者の方が優秀な選手であると言えます。
40分という限られた時間の中で、より少ない攻撃回数でより多くの得点を取ること。それが勝利に直結する最大の要素になります。
試合でシュートを決めるために
バスケットボールにおいて、40分間の試合の中でより多くシュートを決めた方が勝利を掴みます。
どんなに練習でシュートが決まっても試合で決まらなければ意味がありません。
試合その時の状況にあったシュートを選択する必要があります。
もちろんシュート技術も必要ですが、日頃の練習から実践を意識した状態で打ち込むことがより重要になります。
・メンタル
試合でシュートを決め切るために必要な要素のひとつが、メンタルになります。試合展開の中で様々な要素が確率に直結していきます。
シュートチェックの有無によってシュートの成功確立が5%~10%程度下がると言われています。
DFの有無がシュートの再現性に影響をもたらすことから、日頃からシューティングでDFを意識するかどうか、実際の試合を想定した練習ができるかが、試合でシュートを決めるために重要になります。
・試合状況
シュートを打つ際の試合状況によっても成功確率が変化していきます。
DFの有無ももちろんそうですが、体の疲労感や緊張、汗なども関係してきます。
体の疲労感や緊張、プレッシャーに打ち勝って試合でシュートを決め切るために、日頃の練習から意識していきましょう!
次の項目では、これらを鍛えながらシュート力を上げるメニューを紹介していますので、ぜひ実践してみてください!
3 試合でシュートを決めるためのシューティングドリル3選
シューティングドリルの目的と効果
シュート練習において、シューティングドリルの目的と効果についての理解があるかどうかによって、質が大きく変わってきます
目的をしっかりと理解した上でドリルをこなすことで、試合終盤でも疲れに負けず、しっかりとシュートを決め切ることができます。
今回紹介した内容を鍛える練習メニューを3つほど紹介しますので、日頃の練習でぜひ取り入れてみてください!
1.ハンドチェックシューティング
試合でのDFプレッシャーを意識したシューティングドリルです。
このドリルでは、パスを受けてからクローズアウト(DFがシュートを止めに守ってくる)を受けた状況の中で、DFがいる状態でもシュートを決める能力を向上させることができます。
【内容】
シューター1人、リバウンド、パサー、DF役1人
2人1組で行い、ゴール下からパスを出し、そのままクローズアウトでDFをします。シューターはキャッチから素早くシュートを打ちます。
自分で3カ所打つエリアを決め、各エリアで5本中3本成功行が目安になります。
色んなエリアでやってみたり、連続で決まるまでなど、慣れてきたらアレンジしてぜひ挑戦してみてください!
【POINT】
DFのクローズアウトが来ても慌てず普段通りのリズムでシュートを打つこと。
慣れてきたら、シューターに動きをつけたり、ゴール下以外からパスを出したり、クローズアウトをフェイクでかわして1ドリブルからシュートなどの応用を入れることでより、実践に近いドリルにすることができます。
引用:「中川直之考えるバスケットの会」 【バスケ】試合でのプレッシャーに強くなるシュートドリルについて解説【考えるバスケットの会 中川直之】
2.5スポットシューティング
シュート力を上げるために欠かせないのが、「同じフォーム、同じリズムで打ち続けること」です。
このドリルでは、どんな試合状況でも常に準備し、同じ軌道、同じリズムで打てる再現性の高いシュートを放つことを目的としています。
【内容】
シューター1人、リバウンド、パサー役1人(いなくてもできます。)
左右コーナー、左右ウィング(45度のエリア)、トップの計5カ所からシュートを放つ。
コーナーから始め、決められた本数のシュートを決めたら次の箇所に移動する。
初めは各エリア3本決まったら移動する。
引用:ehoops(イーフープス) 「基本である5スポットシューティングドリルがなぜ重要なのか」
【POINT】
動画内ではより実践に近い動きを入れたドリルになっていますが、まずは各エリアを止まった状態で、自分が打てる距離からのシュートを確実に入れることを目標にしましょう。
打った本数も記録し、ドリル終了後にそれぞれのエリアで確率を出してみると、自分の苦手なエリアが分かるので、自分のシュート分析にも最適なドリルとなっています!
プレッシャーがない状態なので、まずはミドルレンジを70%、3Pを50%で決められるようになることを目指しましょう!
3.スタミナUPもできるシューティングドリル
試合終盤になると、疲労が溜まり、シュートの精度にも影響を及ぼします。このドリルはシュートドリルの中にラン要素を取り入れることで、疲れた状態でもシュートを決め切る力を鍛えることができます!
引用:mitsuakiTV 【試合での確率UP!!】画期的シュート練習法! めちゃめちゃシンドイです。。。
バスケットボールは切り返し要素が強いので、動画のメニューのように切り返しからのシュート練習はかなりの効果が期待できます!
【内容】
シューター1人、リバウンド、パサー役1人
エルボー、①エルボーからハーフライン側にまっすぐ行った場所、②その右側(逆サイドなら左側)、③エンドラインあたりにコーン(目印)を置きます。(下記図参照)

①からスタートし、シュート地点まで行きボールをキャッチしシュートを打つ。
シュートを打ったら②の地点まで行き、折り返してシュート地点まで行きシュートを打つ。
シュートを打ったら③の地点まで行き、折り返してシュート地点まで行きシュートを打つ。
これを目標本数が決まるまで繰り返す。
まずは連続で3本(1周分)を決められるようにやってみましょう。
【POINT】
ランは全力で行い、しっかりと切り返しの際もトランジションを意識するとより効果的!
ボールをもらってからしっかりストップし、シュートフォームは崩さない
疲れてくると腕の力で打つフォームになりやすいので、しっかりと下半身を使って打つことを意識する
動き方やパスのもらい方は試合を意識して工夫すると◎!
まとめ
・シュートをしっかり決め切るためには、まず基本的なフォームを固めることから!
・試合でのシュートは練習とは違い、メンタルや試合状況、緊張や疲労など様々な要因が関係してくる
・DFや試合を想定したシューティングドリルを行ったり、日頃の練習で意識することで、試合でのシュート決定率が大きく変わってくる
今回は、バスケ中級者向けとして、ワンランクUPしたシューティングの理論とドリルの紹介を行いました!
シュートは打った分だけうまくなります。試合を意識した練習なら絶対に試合で決めれるようになります。
この記事を読んで学んだ知識やドリルをぜひ実践して、試合でバンバンシュートを決めて活躍してください!