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2026.10.29

【完全網羅】バスケのカッティング(カット)全15種類一覧!動き方と成功のコツを完全解説

バスケットボールのオフェンスにおいて、「ボールがもらえない」「オフェンスが停滞してしまう」「1on1しか攻め手がない」といった悩みを解決する最大の鍵が「カッティング(カット)」です。

カッティングとは、ボールを持っていないプレイヤー(オフボールプレイヤー)が素早くスペースに切り込む動きのこと。適切なカッティングを覚えることで、ノーマークでのシュートチャンスが増えるだけでなく、チーム全体のオフェンスが劇的にスムーズになります。

この記事では、バスケットボールで使われる代表的なカッティング全15種類をカテゴリー別(基本・アタック・スクリーン&セットプレー)に分かりやすく解説します。

引用:Zaccharie Risacher has biggest night of his young career with 33 points in Hawks’ win over Knicks

1. バスケのカッティング(カット)とは?

カッティングの基本概念

カッティングとは、オフボール(ボールを保持していない状態)のオフェンスプレイヤーが、ディフェンスの裏を突いたりスクリーンの壁を利用したりして、特定のスペースへ素早く素早く移動・切り込む動き全般を指します。

ただ走るだけではなく、なぜカッティングをするのかをしっかりと理解して、「ディフェンスの逆を突く緩急(チェンジ・オブ・ペース)」や「味方とのタイミング」を合わせることが成功のポイントです。

カッティングがオフェンスにもたらす3つの効果

  1. プレッシャーを回避して安全にボールを受ける:相手の厳しいディナイを振り払い、狙った位置でパスを受けられます。
  2. ゴール下へダイブしてイージーシュート(得点)を狙う:一瞬のスキを突いてゴール下に飛び込むことで、確率の高いシュートに持ち込めます。
  3. 味方のスペース(1on1やドライブ)を作り出す:自分がカットすることで元々自分がいた場所にスペースが生まれ、味方のドライブレーンやアタックエリアを確保できます。

2. 【基本・レシーブ系】ボールを受けるためのカッティング4選

まずはアウトサイドでパスを受けるため、または相手のディナイを外すための基本動作です。

① Vカット(ブイカット)

  • 特徴・動き方:アルファベットの「V」を描くように、一度ディフェンスをペイントエリア(内側)まで強く押し込んでから、素早くアウトサイド(外側)へV字に切り返してボールを受ける動き。
  • 使うシチュエーション:アウトサイド(ウィングなど)でプレッシャーを受け、パスラインが消されている時。

② Iカット(アイカット)

  • 特徴・動き方:直線的(「I」の字)にゴール方向へ詰めてから、同じ直線上をバックステップやダッシュで元の位置(または上の位置)へ素早く戻る動き。
  • 使うシチュエーション:スピード重視で手っ取り早くディフェンスとの距離を広げてレシーブしたい時。

③ Lカット(エルカット)

  • 特徴・動き方:ローポストの位置からハイポスト(エルボー付近)へ一直線に上がり、そこから直角に曲がってウィング方向へひらく「L」字の動き。
  • 使うシチュエーション:インサイドからアウトサイドへポジションを移動しながらパスを受けたい時。

④ シャロウカット(Shallow Cut)

  • 特徴・動き方:「Shallow=浅い」の名の通り、ペイントエリアの浅い位置(フリースローラインよりやや下付近)を横切るように通り、カッティングする動き。
  • 使うシチュエーション:ボール保持者のドライブスペースを邪魔せずに位置を入れ替えたり、ボールを展開させたりしたい時。

3. 【アタック系】ゴールへ直接切り込むカッティング4選

得点に直接結びつくダイブや、相手の死角を突くアタック系のカッティングです。

① バックドアカット(バックカット)

  • 特徴・動き方:ディフェンスがボールと自分の間に密着(ディナイ)してきた瞬間、相手の背後(バックドア)を通って一気にゴール下に切り込む動き。
  • 使うシチュエーション:ディフェンスがアウトサイドへのパスを過剰に警戒して前へ詰めてきた時。

② フロントカット(ボールサイドカット)

  • 特徴・動き方:ディフェンスの体の前(ボールが見えている側)を強引かつ素早く切り開いて、ゴール方向へ直線的にダイブする動き。
  • 使うシチュエーション:ディフェンスの反応が遅れている時や、フィジカル・スピードで勝っている時。

③ フラッシュカット(Flash Cut)

  • 特徴・動き方:インサイドのプレイヤーや対角にいるプレイヤーが、稲妻(Flash)のように素早くハイポストやフリースローライン付近に飛び出してボールを呼ぶ動き。
  • 使うシチュエーション:ゾーンディフェンスのギャップ(隙間)を突く時や、インサイドへのパスコースを作りたい時。

④ ディープカット(Deep Cut)

  • 特徴・動き方:ベースライン際(ゴールの真下・深い位置)を通って、コーナーから反対側のコーナーやウィングへ抜ける動き。
  • 使うシチュエーション:ゾーンオフェンス時や、ボールサイドのスペースを空けて逆サイドでチャンスを作りたい時。

4. 【スクリーン連携・セットプレー系】スクリーンや味方の壁を使うカッティング7選

味方のスクリーンを活用してノーマークを作ったり、セットプレーの起点となる高度な動きです。

① アイバーソンカット(Iverson Cut)

  • 特徴・動き方:ウィングやコーナーの位置から、フリースローライン上(ハイポスト)に並んだ2人の味方(ダブルスクリーン)の壁を利用して、コートを横断するように反対側のウィングへ一気に抜けるカット。
  • 使うシチュエーション:エースプレイヤーに得意なウィングの位置で1on1をさせたい時や、セットプレーの立ち上げ時。

② カールカット(Cカット)

  • 特徴・動き方:味方のスクリーンを回る際、アルファベットの「C」を描くようにスクリーナーの周りをクルッと巻き込んでゴール下に飛び込む動き。
  • 使うシチュエーション:スクリーナーの裏をディフェンスが追いかけて(チェイスして)ついてきた時。

③ フレアカット(Flare Cut)

  • 特徴・動き方:スクリーナーを利用しつつ、ボールから遠ざかる(外側のコーナーやウィングへ広がる)ように抜ける動き。
  • 使うシチュエーション:ディフェンスがスクリーンの内側をショートカット(アンダー)してゴール下を警戒した時。

④ Uカット(Jカット)

  • 特徴・動き方:スクリーンを使って、ゴール方向ではなくアウトサイド(トップやウィング)に向かってまっすぐ・Uの字を描くように開く動き。
  • 使うシチュエーション:アウトサイドで安全にボールを受けてキャッチ&シュートを狙いたい時。

⑤ UCLAカット

  • 特徴・動き方:トップのガードがウィングへパスを出した後、ハイポストにいる味方のバックスクリーンを利用してゴール下へダイブする有名なフォーメーションカット。
  • 使うシチュエーション:インサイドでイージーシュートを狙いつつ、ダメならハイピック&ロール等へ展開したい時。

⑥ フレックスカット

  • 特徴・動き方:フレックスオフェンスの基本動作。ローポスト(ゴール近く)に設置されたバックスクリーンを利用し、反対側のコーナーからベースライン沿いをダイブする動き。
  • 使うシチュエーション:チーム全体で連続したスクリーンを使って崩すオフェンスを展開したい時。

⑦ シャッフルカット

  • 特徴・動き方:シャッフルオフェンスで使われる動き。トップ付近からハイポストのスクリーンを利用して、ななめ(対角)にゴール下へ切り込むカット。
  • 使うシチュエーション:ディフェンスの視野の外から対角線上にダイブしてズレを作りたい時。

5. 一目でわかる!カッティング全15種類比較表

名称主な分類主な目的有効なシチュエーション
Vカット基本・レシーブディナイを外すウィング等でボールがもらえない時
Iカット基本・レシーブ素早いレシーブスピードで引き離したい時
Lカット基本・レシーブインアウトの移動ローポストからウィングへ展開する時
シャロウカット基本・レシーブスペースの入れ替えドライブコースを空けたい時
バックドアカットアタック背後を突いて得点相手が強くディナイしてきた時
フロントカットアタック前を切って得点相手の反応が遅い・前に隙がある時
フラッシュカットアタックギャップで受けるゾーン攻略・インサイドの起点作り
ディープカットアタック逆サイドへの展開ゾーン攻略・コートを広く使う時
アイバーソンカットスクリーン・セットエースの1on1起点コートを横切って得意な形で受ける時
カールカットスクリーン・セットゴール下での得点相手が追っかけてついてくる時
フレアカットスクリーン・セット3Pシュートなど外相手が内側を通って警戒している時
Uカットスクリーン・セットアウトサイドで受けるアウトサイドシュートを狙いたい時
UCLAカットスクリーン・セットゴール下ダイブパス&ランからインサイドを崩す時
フレックスカットスクリーン・セットベースラインダイブ連続スクリーンでズレを作る時
シャッフルカットスクリーン・セット斜めからのダイブ死角から対角に飛び込む時

6. カッティングを成功させる5つの共通テクニック

どんなに種類を覚えても、単に走るだけではマークを外せません。
DFとの駆け引き、スタンス、味方の位置など、様々な要素を見極めながらどのようなカッティングを選択するかを判断する必要があります

カッティングの練習を行う際は、以下の5つのコツを意識しましょう。

  1. フェイクとチェンジ・オブ・ペース(緩急)をつける
    「行くフリをして止まる」「ゆっくり動いて一気にダッシュする」など、スピードのギャップ(緩急)でディフェンスの足を止めさせます。
    DFの反応をどれだけ遅らせることができるか、どれだけギャップを作れるかを意識して駆け引きしてみましょう。
  2. ディフェンスの足(スタンス・視野)を見て判断する
    ディフェンスが自分に密着しているならバックドア、引き下がっているならアウトサイドで受けるなど、相手の体勢を見てからカットの種類を選択します。
    自分がDFの立場だったら、どのように動く反応しにくいかを踏まえて判断してみると良いと思います。
  3. パスの出し手(パッサー)とタイミングを合わせる
    いくら良いカットをしても、パッサーが前を見ていないタイミングでは意味がありません。パッサーの目線・体勢が整った瞬間に切り込むのが鉄則です。
  4. 身体の使い方(シール・接触を恐れない)
    カットする際、自分の体や面(シール)を使ってディフェンスを抑え込み、パスコースを確保するフットワークと身体の強さが重要です。
    ただし、強引に突破を試みたり、手を使ってDFを押したりしてしまうとオフェンスファールになってしまうので、接触しすぎないように注意しましょう。
  5. カットした後のスペーシング(譲り合い)
    カットしてボールがもらえなかった場合、ずっとその場に留まると味方のドライブの邪魔になります。カット後は速やかにコーナーやアウトサイドへ抜け、次の味方にスペースを譲りましょう。
    カッティングは、「ボールをもらうための動き」と「味方のためにスペースを空ける・埋めるための動き」の意味合いがあると覚えておきましょう。

7. 練習方法

1.カッティングからの1on1

ボールレシーブ目的(Vカット、Iカット)からボールをもらって1on1を開始します。
準備:ボールマン1人(トップ)、オフェンス1人、ディフェンス1人

1:ウィングの位置から始め、Vカット、Iカットを使ってウィングでボールをレシーブします。
2:ディフェンスをしっかりと押しこんで、ボールをもらうように意識しましょう。
ダメな例:体の動きだけでもらおうとする→ディフェンスとのズレを作りきれない
3:ディフェンスのディナイが厳しい場合はバックドアカットを狙っても○

このドリルではディフェンスとの駆け引きをしつつ、ボールレシーブする能力を高めることができます。
また、パサーの判断力を養うことができ、試合中のタイミングでバックドアカットに反応する能力を高められます。

2.コーナーでスクリーンを使うカッティング→1on1

コーナーからスクリーンを使うカッティング1on1ドリルです
主にCカットを使ってボールをレシーブしましょう。
1:コーナーにオフェンス1人とディフェンス1人、ダウンスクリーン1人、トップにボールマン1人を配置
2:オフェンスはスクリーンを使いつつ、Cカットからボールをもらうように意識しましょう。
3:ここでもディフェンスの対応次第でバックドアカットを狙えるようにしましょう

3.バックスクリーンを使うカッティング→1on1

バックスクリーンを使って、ボールをレシーブする練習
ディフェンスがファイトオーバーしてくるか、アンダーで対応してくるかをしっかりと判断して対応していきましょう

1:配置はカッティングドリルと同じで、ディフェンダーに対してスクリーナーを1人配置します。
2:オフェンスはスクリーンを使いながら、Uカットかフレアカットでボールをレシーブします。
Uカットの場合はドライブ、フレアカットの場合はキャッチ&シュートをすぐさま狙うようにしましょう。
*応用:フレアカットがうまくいかず、ディフェンスを剥がせなかった場合、ボールをもう一度返して、コーナーにスクリーンをかけたカッティングドリルに移行してもよい

カッティング練習では、カッティングの形を覚えつつ、常にバックドアカットでチャンスを狙うことが重要だと思います。
ディフェンスのズレを作って、ボールをもらう意識と、ディフェンスの密着を逆手に取ってボックドアを狙う、この両方を意識して練習してみてください。

8. まとめ

バスケットボールのカッティングには、基本的な「Vカット」や「バックドアカット」から、エースを生かす「アイバーソンカット」、チームで連動する「UCLAカット」や「フレックスカット」まで多種多様な種類が存在します。

個人スキルとしては「緩急と相手の逆を突く判断力」、チームとしては「パッサーとのタイミングとスペーシング」を意識することで、オフェンスの爆発力は大きく向上します。

ぜひ練習や試合の中で自分の得意なカッティングパターンを増やし、オフェンスの引き出しを広げてみてください!

9. Q&A

Q1. バスケットボールにおける「カッティング」とは何ですか?また、行うことでどのような効果がありますか?

A1. カッティングとは、ボールを持っていない(オフボール)プレイヤーが、ディフェンスの隙を突いたり味方のスクリーンを利用したりして、特定のスペースへ素早く切り込む動きのことです。

カッティングを行うことで、主に以下の3つの効果が得られます。

  1. プレッシャーの回避: 相手の厳しいディナイ(密着ガード)を振り払い、安全にパスを受けることができる。
  2. イージーシュートの創出: 相手の隙を突いてゴール下に飛び込み、確率の高い得点を狙える。
  3. 味方のスペース確保: 自分が移動することで元いた場所にスペースが生まれ、味方の1on1やドライブコース(アタックエリア)を作り出せる。

Q2. 相手ディフェンスが自分に強く密着(ディナイ)してアウトサイドへのパスラインを消してきた場合、どのようなアタック系カッティングが有効ですか?

A2. 「バックドアカット(バックカット)」が最も有効です。

ディフェンスがアウトサイドへのパスを過剰に警戒して前へ詰めてきた(密着してきた)瞬間、相手の背後(バックドア)を通って一気にゴール下へ切り込むことで、相手の裏を突いてノーマークでパスを受け、イージーシュートを狙うことができます。

Q3. セットプレーやスクリーンを活用したカッティングの中で、エースプレイヤーに得意なウィングで1on1をさせたい時に使われる代表的なカッティングは何ですか?

A3. 「アイバーソンカット(Iverson Cut)」です。

ウィングやコーナーの位置から、フリースローライン上(ハイポスト)に並んだ2人の味方(ダブルスクリーン)の壁を利用し、コートを横断するように反対側のウィングへ一気に抜ける動きです。セットプレーの立ち上げや、エースが得意な位置でボールを持って1on1を仕掛ける場面で頻繁に使われます。

Q4. カッティングの種類を覚えるだけでなく、実際にコートで成功させるためのコツ(テクニック)にはどのようなものがありますか?

A4. 記事では以下の5つのコツが挙げられています。

  1. フェイクとチェンジ・オブ・ペース(緩急): スピードの緩急をつけることで、ディフェンスの反応を遅らせて足を止めさせる。
  2. ディフェンスの足(スタンス・視野)を見て判断: 密着していればバックドア、引き下がっていれば外で受けるなど、相手の体勢に合わせてカットの種類を選ぶ。
  3. パスの出し手(パッサー)とタイミングを合わせる: パッサーの目線や体勢が整った瞬間に切り込む。
  4. 身体の使い方(シール・接触を恐れない): 自分の体を使ってディフェンスを抑え込み、パスコースを確保する(ファールにならない程度に面を作る)。
  5. カットした後のスペーシング: ボールがもらえなかった場合、その場に留まらず速やかに外へ抜けて味方にスペースを譲る。

筆者:Yuta Kasuga

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